2013年6月20日木曜日

山本昌・野口・川上は谷繁とのバッテリーを嫌がった


2000安打も大したものだが、捕手であれだけ試合に出続けているのが凄い。若い頃から肩やスローイングは素晴らしいものがあったが、一番感心したのはブロッキング。見てきた中で谷繁が一番うまい。  打撃はいい方ではないが、配球を読むことが打撃に生きている。ここ一番で勝負強いのは、相手バッテリーが苦しんでいる時の心境がよく分かるからだろう。  コーチ時代、谷繁に期待したのは、自分たちが言えないことを投手に言ってもらうこと。グラウンドではあいつに全て任せていた。会話をしなくても、2人だけのあうんの呼吸のようなものがあった。ただ、中日に来た当初は苦労した。山本昌や野口、川上――。谷繁と組むのは嫌だという投手がたくさんいた。相手の裏をかこうとするリードが合わなかった。
  俺は捕手をコロコロ代えるのは好きではない。今だから言うが、それで落合監督と何度かもめた。俺が呼び出されて「あいつ、代えろ」と言われたりね。谷繁も気付いていてナゴヤドームの食堂で「監督は俺を嫌いなんですかね」と言うから「俺や監督が好き嫌いで代えることは絶対にない」と叱った。06年に投手チーフコーチからバッテリーチーフコーチになったのは、監督と谷繁の間に入るためだった。

「山本昌や野口、川上」の他にも谷繁と組みたがらなかったらしい。へー。

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